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経験したから思う事

Categoryこころ
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日々預かりっ子のお世話をしていて
沢山思う事があるけれど
元々飛躍し過ぎるあたしの脳は
またその仕組みで思い出している事があります


今回はそれを書こうと思います







あたし達夫婦が3人目の娘に迎えた子は
8歳で引き取ったダックスのブラックタンの子
保護団体などから迎えたのではなく
自分で、個人で、
一般家庭から半ば奪取した子です


立場的にはただの泥棒です
訴えられたら必ず負ける
それでも絶対に返すわけにはいかなかった

ジャガビーさんに当時の事を話すと
とても驚かれるけれど
あの子以上に残念な臭いのする子を
預かりっ子では経験した事がありません
鳥のような爪 抱けば空気みたいな軽さ
一応家庭犬だったのにね……






とにかくあの当時は
法的な自分の不利な立場も省みず
ただただ怒りに身を任せていました
本当に許せなかったから。


やり方は大間違いでしたが
幸い元飼い主は所有権を放棄してくれ
うちの子となりました



元飼い主と離れた時に
追いかけて走っていかれ
危ない!という気持ちと
引き離したのは自分だという悲しさ

数日は毎晩飼い主を探し
夜泣きする姿を見て
自分のやった事は正解だったのか?
そう思いながら泣いた事を思い出します





それでも犬は賢いので
一緒に過ごしていくうちに
もちろん慣れてきてくれ
元々手のかからない
誰にでもフレンドリーで食いしん坊な子
最初は『借りもの』のような感覚が
次第に 自分が忘れてしまっただけで
この子の仔犬の頃も見てきてたんじゃなかった?
そんな『我が子』になりました
最初の煮えたぎる怒りは既に
どうでもいい物となり
8歳~15歳半までの7年半
あたしはあの子から沢山の幸せを貰いました


おかしいでしょう?
幸せにしてあげる!そう思って引き取ったのに
結局幸せにして貰ったのはあたしでした









亡くなった時に夫に言われました


『元飼い主にお知らせしたら?』



怒りに満ちていた時なら
絶対にお知らせなどしないでしょう
もうあたしには怒りは無く
夫の言う通りあの子の15年半の一生のうち
8年は共に生きた方です 関わった人
お知らせをしました
返って来た言葉は


『ありがとうありがとう幸せな一生をありがとう』




お礼を言われたから嬉しいのではありません
あの子が大好きだった元飼い主
あたしが許さないという気持ちのせいで
身も心も何処へでも行けるようになった今
あたしのせいで会いに行く事を
ためらうのならそれはとても可哀想だ
いつもいつも
それだけが気がかりだったので
心が本当に軽くなりました
魂などという非現実な域の事だけれど
本当にそう思ったんです








虐待、ネグレクト、殺処分
許される物ではありません
『撲滅』理想です
でも、その理想を掲げると
『きりがない』そうなって
続けられなくなってしまう

SNSには毛皮製品、動物実験
様々な問題を取り上げているのを見るけれど
それらに全く自分が関わらないように生きていこうと
調べていけば自分は生きてはいけない事を知る
人間は本当に矛盾の中で生きている






そして『怒り』では何も解決はしない
『恨む事』をしない犬と向き合うのなら
自分もその感情をエネルギーにはしない事
それがあたしが経験したから思う事
目の前にいる子を確実に笑顔にする事
とても小さな事だけれど
あたしにとってはとっても大切な事なんです



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